杉江新社長が直面する 「三重苦」 三越伊勢丹HD

杉江新社長が直面する 「三重苦」 三越伊勢丹HD




三越伊勢丹ホールディングスとは


日本の百貨店の純粋持株会社。同社傘下として三越伊勢丹をはじめとする各地方の百貨店運営会社などを所有している。 日本国内にある政令指定都市のほぼすべてに出店しているほか、世界進出でも長い歴史を持ち、成功している。
出典 三越伊勢丹ホールディングス - Wikipedia


杉江新社長とは 4月1日就任




■杉江俊彦新社長の略歴
氏名:杉江俊彦(すぎえとしひこ)
生年月日:1961年2月15日生
1983年4月:伊勢丹入社
2012年6月:三越伊勢丹ホールディングス取締役常務執行役員経営戦略本部長
2013年4月:同取締役常務執行役員経営戦略本部長
      三越伊勢丹取締役常務執行役員経営戦略本部長
2016年4月:三越伊勢丹ホールディングス取締役専務執行役員経営戦略本部長(現任)
      三越伊勢丹取締役専務執行役員経営戦略本部長(現任)
所有株式数:14,100株
出典 三越伊勢丹HD/新社長に杉江俊彦専務 (2017.03.07)|流通ニュース






直面する 「三重苦」 とは


全国百貨店の売上高推移と前年比の推移
2016年の全国百貨店売上高は5兆9780億円となり、1980年以来36年ぶりに6兆円を下回った。今あるもの店舗で前年比2.9%減少。
ピークの91年(9兆7130億円)から25年間で4割近く売り上げスケールが縮小した。


第1は、経営統合である。三越伊勢丹、大丸と松坂屋、西武とそごう、阪急と阪神といったように、多くの百貨店が経営統合を経験した。業界全体の将来を予想すると、経営統合は今後もあるだろう。企業が多すぎるからだ。
出典 三越伊勢丹HD 杉江新社長が直面する「三重苦」 (日経BizGate) - Yahoo!ニュース


第2は、百貨店事業の効率化である。大丸松坂屋百貨店、パルコなどを傘下に持つJ.フロントリテイリングが成功例であるが、各社は本業の構造改革を実施し、売上高販管費比率を下げる努力をしてきた。百貨店業界の市場縮小傾向を踏まえれば、本業の構造改革は不可避の戦略と言える。
出典 三越伊勢丹HD 杉江新社長が直面する「三重苦」 (日経BizGate) - Yahoo!ニュース


第3は、事業の多角化である。三越伊勢丹HDは、中長期経営計画の中で、成長事業戦略として、旅行事業、ブライダル事業、飲食事業、医療モール事業、サロン事業、カード事業などで基盤を確立するとしている。他社も同様の多角化戦略をとっている。高島屋のセグメント情報(2017年2月期第3四半期決算短信)を見ると、不動産業のセグメント利益は、本業である百貨店業のそれよりも多くなっている。
出典 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170315-00010001-nkbizgate-ind&p=2


三越伊勢丹HDは、上記3つの戦略全てにおいて競合他社比劣勢であり、まさに「三重苦」に直面している状況といえる。
出典 三越伊勢丹HD 杉江新社長が直面する「三重苦」 (日経BizGate) - Yahoo!ニュース


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